多発性骨髄腫は治癒が期待できない「血液のがん」ですが、多くの新薬により、外来通院での治療が可能になりました。効果的な初期治療は、早期に骨痛、貧血、腎障害などの症状緩和につながるだけでなく、長期生存にも最も寄与する重要な治療です。講演では初期治療を中心に長期的な治療戦略について説明します。

鈴木 一史 (すずき かずひと)
東京慈恵会医科大学附属柏病院
東京慈恵会医科大学卒業。横浜市立市民病院で医師人生を開始し、がん研有明病院、東京慈恵会医科大学附属病院、東京医科歯科大学大学院を経て、現職に至る。十分な支持療法を行いながら、しっかりとした治療を継続することを信念に、ひとりひとりの患者さんに合った治療を提供できるように心掛けて診療を行なっている。父は日赤医療センター 骨髄腫・アミロイドーシスセンター顧問 鈴木憲史。

松浦 典子 ( まつうら のりこ )
はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会)
神奈川県在住。多発性骨髄腫と診断されてから8年8か月が過ぎました。2回の自家移植を経て今に至っています。投薬治療も継続中です。病気になって良かったと思ったことは一度もありませんが、病気になっても良かったことはたくさんあります。それは、病気になっていなかったら出会うことがなかったはずのたくさんの方々や物事に出会ったことです。今ではそれが私の支えになっています。