AYA世代の患者を支えるために
このセッションは「AYA世代の血液がん患者さん」に焦点を当てた内容でお届けするプログラムです。
3名の演者がそれぞれのテーマで講演をしたあと、視聴者からの質問も交えながらディスカッションする予定です。
AYA世代が”生きる”に伴走すること
小澤 美和
自己の価値観が日々変化する思春期患者ががん経験をしながら大人になる時、社会人としての責任を果たしながらがん経験をする時、そして家族の一員としての役割をまっとうしながらがん経験をする時、彼は何を必要としているかを考え、伴走する距離感の支援を考えます
AYA世代患者のセクシュアリティ
渡邊 知映
セクシュアリティとは人との結びつきや自分らしさを大切にすることにつながる概念です。病気になっても恋愛や性を楽しみたいと思うことはあたりまえ。CNJで行ってきた「がんと性」の取り組みを紹介しながら、みなさんが気になることを一緒に考える時間にしたいと思います。
血液がん患者さんの経済毒性について
古賀真美
この夏、がん患者さんを対象とした経済毒性のアンケートを実施しました。その中から血液がんの患者さんのAYA世代の回答を集計した結果を共有します。
講演者
子育てよろず相談、小児がん経験者・家族の専門外来を担当、また、重篤な疾患を持つ患者を親に持つ子ども支援teamに所属する小児科医。病初期から終末期における親子のコミュニケーションの支持や親を亡くした子どもの集いをグリーフサポートリンク(NPO法人)とともに運営。親子に読んでもらいたい絵本「おかあさんだいじょうぶ」(小学館)共著。年数回、小学校から高校生の「がん教育」を担当。
東京大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(保健学博士)日本赤十字社医療センター、がん研有明病院化学療法科、東京慈恵会医科大学看護学科専任講師、上智大学看護学科准教授を経て2020年4月より現職。日本がん看護学会理事、日本がん・生殖医療学会理事、AYAがんの医療と支援のあり方研究会監事。若年乳がん患者コミュニティスタイル世話人。専門はがん看護学。
2002年に急性リンパ性白血病を発症した弟へのミスマッチドナーとして医師主導臨床試験へ参加したことを機に、白血病患者や家族ドナーの相談支援がライフワークとなる。2013年キャンサーネットジャパン入職、2019年常務理事に就任。造血幹細胞移植の血縁・非血縁ドナーへの社会の理解と協力と求める活動と、がん患者・家族への支援プロジェクトを多く実施してきた。全国の病院で入院患者用Wi-Fiが整備されるよう、#病室WiFi協議会メンバーとしても活動している。