造血幹細胞移植後のワクチン接種について
~特に成人の同種移植例に対して~
11月26日(火)~12月1日(日)00:00−00:00 オンデマンド配信会場
近年、造血幹細胞移植の発展により、成人の造血器疾患患者においてもその適応範囲は年齢層も含めて大幅に広がり、それに伴って疾患を克服できたと考えられる症例数も大きく増加しつつある。一方、移植後の患者はこれまでに自然感染やワクチン接種等で獲得してきた様々な感染症に関する免疫を、移植後数年の経過を経て消失していく場合が少なくない。私達は、同種の造血幹細胞移植後の患者さん達の免疫の状態が、移植前の状態に近い状態まで回復できるように、ワクチンの接種によってお手伝いをしている。本講演では、この移植後のワクチン接種の必要性とその種類、成人領域における課題等について言及する予定である。
講演者
安井 良則 (
やすい よしのり )
大阪府済生会中津病院
院長補佐 感染管理室長
平成元年3月:大阪市立大学医学部卒業 平成元年6月:医師免許取得の上、大阪市立大学医学部臨床検査医学教室(現血液病態診断学教室)入局 平成元年6月~平成3年3月:大阪市立大学医学部附属病院にて臨床研修 平成3年4月:大阪市立大学医学部大学院入学 平成7年3月:同大学院卒業、学位取得 平成7年4月:大阪市立総合医療センター内科勤務、主に造血器悪性 腫瘍の診療に従事 平成11年4月:堺市に勤務堺保健所に勤務 平成16年4月:堺市保健所副理事兼医療対策課医長 平成16年12月:国立感染症研究所感染症情報センターに主任研究官として赴任 平成25年4月:大阪府済生会中津病院の臨床教育部部長、感染対策委員会委員長、感染管理室長 令和6年11月:大阪府済生会中津病院院長補佐 感染管理室長 兼医療安全対策室長